陰鬱

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ありがとう

今日は記念すべき日となるでしょう。彼女は僕を許してくれた。あんなにも哀れな男を、許してくれた。ぼくは幸せ者だ。

不幸から学ぶこともあるのですね。彼女が居なくなった期間、ぼくは間違いなく不幸の極致に立たされていた。ご飯もろくに食べられず、下痢しか出ず、勉強にもなにも手がつけられなかった。一人でプラプラ街に繰り出しては、寂しさで胸がいっぱいになった。けれども、その期間が自分の罪への罰と、内省自省と捉えた時、あの辛き日常は決して無駄ではなかった。

自分が身勝手に有頂天になって、彼女のことも顧みずに幸福に浸っていた時、ぼくは次なる不幸を予見できずにいた。その不幸とは彼女の癒えることのない心の傷と、僕の孤独への辛苦と罪悪感だ。幸福でいることは幸せだ。しかし、快楽に身を任せることは、日々の自分の言動への自省を忘れ、自己本位な視点に陥って、相手の幸福を眼中から外してしまう。そして、いずれ生じる破局を以て、今まで犯してきた全ての罪を精算することになる。本当なら、僕は見捨てられて終わっていただろう。僕は彼女に与えてしまった心の傷を一生癒すこともできず、ただ自己内省して孤独のうちに死んでいっただろう。でも、彼女は私を許してくれた。だから、僕は二度と過ちを繰り返さない。彼女が今後僕をさらに受け入れてくれたとしても、僕は謙虚な心の目を以て、常に自分の感情と欲望と言動を律し、常に相手の利他幸福を考えて、生きていく必要があるだろう。そのことに気づかせてくれた彼女と、人生で最も辛きあの期間に、感謝したい。ありがとう。