陰鬱

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きみのためなら

僕はもう君から殆ど愛されていないことも知っているし、いつの日か君が僕の元から去ることを知っている。いずれ僕は捨て去られていく運命だということは、目を背けつつもとっくのとうに理解しているつもりである。僕と君がこうも長く関係を続けられたのは奇跡のようなものだろう。

多分一緒にはなれないと思っている。僕は君が好きだからそれは耐え難い事実なのだが、多分そうなのだろう。今だって、君のことを一身に信じ続けるには、あまりにも心許ない現状がある。それなのに、僕はそれでも君のために尽くし、君が居なくなるその時まで、離れていても君と一緒にいたいと思う。

僕は君の悲しみをほんの僅かだが知っているつもりである。君の心の奥底にある何かをほんの僅かだが感じることができる。そうしたものを僕が想像した時、僕は君を愛しく思う。どうにかしてあげたいと思う。君が徐に与えてくれた慈悲や優しさが、僕を突き動かす。僕は君の元から離れられないことを悟った。ならば、僕は最後まで君に尽くしたいと思う。そう思えるのは、やはり君の優しさである。それがあるだけで、僕は君のために心を病むことがあっても、なんとかやっていける。

君という人間を、一生を以て信じることができずに、何故心理士が務まるだろうか。人のことを、たとえどんな境遇があれ、病歴があれ、見た目であれ、犯罪歴であれ、性格であれ、一途に信ずることができない人間に、なぜ人一人さえも救えると思えるだろうか。僕は今苦境に立たされている。限りなく僕は君のことを愛し、そして苦しんでいる。しかし、僕はやはり君を信じ続けるだろう。

君が将来どうなるのか分からないが、僕はただ君のそばにいたいと思う。困った時は、可能な限り全力で支えたいと思う。だから、将来のことで困ることはない。あと、4年だ。僕が自立したら、僕は全身全霊で君に尽くすことができる。僕はその時が楽しみだ。だから、将来は心配しないでほしい。ただ、今というこの瞬間を、生き抜いてほしい。なんとか生き延びてほしいと思う。僕はいつか君に幸せを見せたいと、それがたとえ一緒になれないとしても、それだけを生き甲斐にして頑張ろうと思う。だから、心を限りなく大切にして、どんなに最低でも、麻痺していてもいいから、ただ生きていて欲しいと願います。