陰鬱

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贖罪

確かに僕は気遣いに欠けた人間です。今までそれで僕は生きてきた、それで通用してきたからです。なぜなら、僕の知り合いは総じて気遣いに欠けているからだろう。遊びに行けば平気で2時間も3時間も歩いてしまうし、お互い無神経だし、奢るなんてことはない、基本割り勘。お互い無神経同士だから、それなりに居心地良く関わっていたのだろう。しかし、ごく稀にまともな人と友達になったとき、僕と一緒に歩いてて恥ずかしいと言われたことがあった。多分、そうなのだろう。まともな感性を持った人は、僕は相当複雑怪奇で奇妙な存在に映るだろう。
本当に酷い思いをさせたと思う。僕の無神経さと対人関係能力の不足が、存分現れていたと思う。何もかもダメだった。辛い思いをさせた。あの日からずっと後悔してるのです。
僕は守銭奴だった。君の体力を知っていながら、暑い中歩かせてしまった。一緒にお酒を買うこともできず、そそくさと出口に向かう卑怯な僕。何度も同じことで君を苦しめた。君を不安にさせることだって何度も言った。君が一番辛いであろう否定までしてしまった。僕の愛は結局は揺らぎつつあるもので、そして行動は伴わない。自分の浅はかさを身に染みて感じた。
僕は異性経験はほとんどない。かつて女の子と遊んだこともまああったけど、まあ僕の無神経さにきっと呆れていたことだろう。僕は、同性の僕みたいな社会不適合な人ばかりと関わって、阿呆みたいな傷の舐め合いをして、だから気遣いというものを学んでこなかった。僕はただの子どもだった。気遣いということに関して、なにも知らぬ邪悪な赤子だった。
僕は変わりたいと思う。僕のあの時の未熟で横暴な態度は自分でも何度も反省した。一朝一夕に気遣いなんか改められる訳がないと思われると思います。僕もそう思う。でも、なんとか変われると思う。これだけ辛い思いをさせ、そして僕自身も辛い思いをしたのだから。


父親は、自尊心が高くて、とにかく頑固な人間だった。僕の話を聞いてくれなくて、相手にならないと話を妨げられることもあった。今は、強迫性障害で自分も家族も苦しんでいるのに、病院にも行かない。とにかく頑固で、自分の意見は貫き通す人間だった。僕が足の白斑(色が抜け落ちる)で本気で悩んでいた時、父親に相談すると、彼は「そんな悩みよりもっと辛い人がいっぱいいる。大したことない」と頑なに断言して、僕の悩みに全く共感してくれなかった。僕は余りの悔しさと失望で、自分の部屋で一人泣いた。なぜ理解してくれないのかと。
僕はそんな一面をみて彼を反面教師にしなければならないと思った。要するに、なにか指摘されたら、それを真摯に受け止め、変わるべきだと思った。僕は父親の悪しき遺伝子を色濃く継いでいるが、僕はそれだけは守ろうと思ったのである。人の要望や意見をすぐ受け止めて、変わる。頑固になってはならない。だから、僕は少しずつでも変わる努力をした。君に言われたことを少しでも実行できるように。君は気づかなかったかもしれないが、こう長く関わり合えたのは、僕が見えないながらも地道に変わろうと努力したこともあると思う。レポートも後回しにして、明日の朝バイトがあっても、君が映画が見たかったり寂しい思いをしている時は、すぐ対応できるようにした。好きだからです。あまり言いたくないけれど、境界例の本も沢山読んだ。どうしたら少しでも仲良くなれるか、毎日考えた。君の色々な境遇についてもずっと考えてた。君の父親について思いを馳せたこともあった。君が不満に思うことがあれば、最初は受け入れられなくても、徐々に受け入れて変わろうとしてきた。僕の唯一の救いは、変わろうという決意があるところだと思っています。きっと、僕の気遣い以外の、小さな優しさの部分も見てくれていたからこそ、ここまで長く関わってくれたのだと思います。
僕が言いたいのは、今は未熟な僕でも、些細な気遣いができるような、そんな人間にきっとなれると思うのです。君のおかげで、僕は自分のダメな部分に気づいた。心から気づいた。今まで指摘してくれる人はいなかったから。いつの日か、君に認めてもらえるような、そんな人間になれたらなと思うのです。しかし、今はそれを実践することもできないでいる。いつの日か。絶対気遣いできるようになります。だから、どうか見捨てないでください。
本当にごめんなさい。あの夏の出来事で今も君は傷ついているんだとずっと思っていた。ごめんなさい。今度は僕が苦しむ番です。君と距離を置いて、相当精神がやられてます。自業自得だと思います。毎日腹痛に襲われ、出血しているようです。しょっちゅう熱が出て、夜中も寝れなくなりました。何の意味もない贖罪のために、派遣バイトで自らを苦しめています。しかし、このお金でいつか君に恩返ししたい。もちろん、態度でも、恩返ししたいのです。それで許してほしいとは言いません。それでも、もし君がまた僕と関わってくれた時は、僕は全力で、そして一生君に捧げたいと思います。
もっと反省しろと思うかもしれませんが、僕はもう心は入れ替えたつもりであります。後は、それを行動に示すのみだと思っています。また機会があったら、僕はもう二度と同じ過ちはしないつもりです。本当にごめんなさい。