陰鬱

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罪と罰

自分は親から優しいとか言われて育ってきたし、何人かのクラスメートにもそう言われてきた。だから、僕は自分は優しい人間だと思い込んでいた。むろん、僕の心は本当に純粋たるもので、慈愛の精神に溢れていると思っている。

でも、そんな僕はよく学校でいじめられた。心優しき人間はおそらくいじめられることはない。俺は学校で性格が穏やかで優しいクラスメートを何人か知っているけど、僕だけがいじめられた。けっして、優しすぎるからいじめられたわけではない。優しい人間は言動にも優しさが滲み出る。そんな優しき人間を、いじめようとは流石の加害者も思わない。しかし、僕は心の中が純粋であっても、言動は不純だった。汚らしかった。腑抜けた態度と、倫理観の欠如、偏った認知や考えが、僕の言動に滲み出ていた。だから、僕はいじめられた。一番哀れなパターンだと思う。心の中は優しくありたいと思うのに、言動が伴ってないから、俺は虐げられてきた。そして、俺は何人の人から屑だのゴミだのカスだの言われてきた。でも、本当に僕の優しさをわかってくれるクラスメートも数人だけいた。俺はそれが救いだった。

僕は昨日見たいぬやしきの獅子神のような哀れな存在だ。どこか正義感と優しい心を持っているにもかかわらず、歪み偏った考えも持っている。だから、獅子神は完全悪なる存在で終わった。きっと、僕もこのまま最低最悪の人間で終わってしまうだろう。自分だけが自分を優しいと思い込んで、他者は僕に最低最悪のレッテルを貼る。自分の言動が悪いというのに、僕は自分が優しい人間だと声高々に主張して、一人死んでいく哀しき人間になりつつある。そんな哀れな僕を救ってくれるのが、きっと君なのではないか。僕は君を助ける立場ですらないかもしれない。僕がこのまま、優しさを持ちながら人を傷つける哀れなモンスターになることを、君が止めてくれるのではないだろうか。僕はやっぱり君が神のように思える。お互い傷つけあいながら、それでも僕のことを見捨てないでいてくれる君が僕はとても愛おしい。どう償い、どうお礼を言えばいいのかと思う。とにかく、僕は今の哀れな言動を変えていかなければ、君だけでなく、あらゆる人間の心を殺すことになる。僕は、人格変革の時が来ていると思う。