陰鬱

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最近はついに何もやる気が起きず、ひたすら寝るだけに徹し、課題はさっさと終わらせ、バイトと買い物の時だけ家から出る半ば廃人のような生活になってしまった。

僕はこれまでなにを生き甲斐に生きてきたのか考える。中学の頃は高校入試、高校の頃は大学入試を生き甲斐とした受験人間で、大学に入って燃え尽きたのかもしれない。シンドラーのリストを見て、人に尽くすのが好きな人間である僕は、心理職を志そうと思った、自分自身が神経症でひどく苦しんだからだった。そのために大学院に行かなければならない。だから、僕は心理職になることを夢見て、まだ生き続けている。将来知り合いがインドで不当に働かされ、ストリートチルドレンと化している子どもたちを助けたいというので、一人じゃ危ないから、僕も一緒についていこうなんてことも思っている。

一応生き甲斐というか、夢と呼べるものが無くはないが、やはり僕は君が一番なの生き甲斐である。君が幸せに生きていける、そのことだけが僕の生き甲斐だと思う。君は今まで頑張りすぎただろう。末っ子の僕だから分かる。家族のいざこざや学校でのストレスを、一心に抱え込み過ぎて、辛い思いするのは僕たちだ。それでも必死に生きて、もがいて、君はもう高校を卒業する。ここまで生きてきてくれて僕は嬉しくてしょうがない。なぜなら、彼は高校卒業さえも果たせなかったからだ。

これからは、自分自身で決めていく時代だろう。お互いまだまだ子どもかもしれないが、僕は子どもなりに君のことを助け合いながら生きていきたい。諸々の感情があるだろう。僕に対してはきっと憎しみがあると思う。それと同時に少しくらいは頼りにしているだろう。僕は昔のように君に愛されたいだとか、見返りが欲しいだとか、そんなことは思わない。君の今ある感情だとか価値観を、ただ受け入れたい。僕は君の本来的な優しさに触れてきたつもりだし、君はどんな人間でも赦そうとする博愛的で寛容な心を知っているつもりである。だから、僕は君のことを永遠に愛することができる。君に優しさも寛容さも、微塵に無かったのなら、僕はきっと君の元からとっくの昔に去っているのだ。

君は色々なものを犠牲にして、繊細なる感受性と豊かな芸術的センスが備わっている。君はやりたいことがいっぱいあるだろう。色々な体験もしたいだろうし、表現もしたいだろう。そういった意欲的な面をいつの日か存分に発揮できるような環境を、君にあげることが夢だ。

もちろん、君に何もかも押し付けるつもりはない。ただ自由に生き、君だけの人生を切り開いてほしい。その過程で僕が捨てられるのなら、別にしょうがない。諦めがつくだろう。ただ、君がたった少しでも、僕のことを信じてくれる限り、僕も君のことを信じ続ける。もはや僕は見捨てられたくない気持ちもない。ただ、君のそばに寄り添えればそれでいい。君が不幸の中に身を沈めたいなら、僕は共に不幸の中でじっとしているし、君が幸せの方向へと向かうならば、僕もそれに追従する。

僕が何もかも自立した時には、君がやりたいことなんでもさせてあげるし、ついていくし、京都にだって住まわせてあげたいと思う。僕は君しかいないのだから。

僕は君を一人の人間として尊重している。万人には生まれもった宿命に抗う可能性を秘めている。君がより人間らしく、そしてさらに魅力的に、寛容に、人間として成長していけることを僕は信じている。君がたとえどれほど歳をとろうが、僕は君のそばにいたいと思う。君の数十年後が見たいからだ。僕は君の優しさを知っているだけでなく、君が一人の人間として成長していける様を見たいから、僕はずっと君に付き従う。そして、僕も君のおかげで幾らか成長できるだろう。僕はまだまだ未熟だからだ。