内省

癖というものは、なかなか曲者であるみたいで、僕の技量じゃ、少しずつ少しずつ治すしかないみたいです。

ほんとにきみのことを心から大事にしたいと思うなら、ぼくはすぐさまきみの要求に応えられるような人間にならなくてはいけない。可能なことなら、その日中に済ませられるように。僕のまだ未熟で怠惰な心が、きみを傷つけていることに気づかなきゃいけない。気をつければ治せることを、きっぱりと治すことのできない自分が愚かしい。

こうやって後回ししてしまうことも、主語が抜けてしまうことも、なにか否定してしまうことも、認知を介在しつつも、習慣によって半分自動的にしてしまうことで、ぼくはその度にきみのことを傷つけてしまうのではないかと怖くてたまらない。自分のダメなとこを意識しようとしても、ふとしたときに頭の中が空っぽになってしまう。

しかし、こんな弱音を言っていても仕方がない。僕の不器用さを承知しつつも、僕は全力を尽くして、きみのことを大事にしたい。僕はそのためには、己の習慣や癖に打ち勝つ必要がある。ダメなとこをなくしていって、ほんとに信用に値する人間に、純粋なる人間に、僕はなりたい。