陰鬱

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解脱

f:id:unkodaisukifunclub:20200411203402j:plainついに悟った、突然私の頭に一閃の衝撃が駆け巡り、ついに悟りました。

私は愛欲の悪循環からの解脱を決めた。要するに、愛されたいではなく、人から頼られる、役立つ人間に変わりたいということです。それが本来的な自己犠牲、利他主義の本懐でしょう。僕は、つい先程まで過度の寂しさから、ただ愛されたいという欲求に駆られ、時間を過ごしてきた。それ故に、自分の首を絞め、愛欲の悪循環に雁字搦めにされ、逃げられなくなっていたのです。

もちろん、愛とは尊いものです。人からの愛無しに人は生きていくことができない。でも、それに執着すればするほど、理性を失い、もうなにもできなくなってしまうのです。だから、僕は一旦愛されることから離れる必要がある、まだ愛される時期ではないことがわかったのです。愛されるよりも、人の頼りになることが必要だと思うのです。そもそも、それを優先して初めて、恋愛成就するのではないか。

愛されたい欲求から身を離して、私は将来人の為にこの身を捧げるべく、勉学や自己鍛錬に励むべきだ。自分が精神不安定になっていては、誰も助けることはできない。愛欲から理性の欲求へと段階が進んだことで、私はまた一段と高い人格へと変わっていけるはずだと信じて、僕は今後の学校や人間関係を頑張らないといけない。

悟りは突然訪れた。釈迦が厳しい山修行を行っても、決して悟ることができなかったように、私も辛い孤独と理不尽の中で、悟ることはできなかった。けれども、その中で脈々と削り削った思考が今開花して、僕はふと悟るに至った。この悟りが、ただの妄想でないことを祈りたい。

ただ、これは一段階の悟りに過ぎない。僕はまだ孤独からくる寂しさから逃れることはできていない。そもそも、なぜ僕がこうも孤独の身に置かれているのかもわからない。運命か宿命か。そう思うたびに、僕は神という存在にすがらざるを得ない。今日はほのかに明るい暗闇の夜空に、うっすらと浮かび上がる雲々が顔を覗かせている。こういった当たり前だけど、超自然的にも神秘的にも思える神の創造物を見て、僕はこの哀れな身を以て問いかける。なぜ僕は救われないのか。そうして、神は沈黙し、空から僕の中に答えを求める。相当過酷な精神状態であり、今なら神にでもなんでもすがってしまいそうだ。