空虚

どれほど月日が経とうが、君のことは忘れられない。どんなに不器用で、僕が不純な人間だとしても、やはり僕は君のことを愛している。君の中では嘘偽りの愛だとしても、僕の中では真なる愛である。半年経とうとも、未だ愛は尽きぬのである。君が涙を流しても、何もできない自分の愚かさが辛い。そして、自分の無神経さと無力感を恨み、泣くのである。

僕の罪業が赦されないのなら、僕はそれ相応の罰を受けなければならぬだろう。それが、もはや君と関わる権利なく、泣く泣く君を異郷の地で想い、悲哀に暮れる人生を送ることでその償いになるのなら、私はそれを受け入れるしかないでしょう。君がどれほど歓ばしいことが起きても、一緒に喜ぶこともできず、君が哀しみに暮れる時、一緒に哀しむこともできない。もはや、僕は一方的な愛を以って、君の行先を案じることしかできない。どれほど義務に忙殺されようとも、どれほど義務に孤独感を慰めても、僕の心は中空の空虚、虚無感。君のことを永劫なる愛を以って、守ってあげることを生き甲斐にしようとしていたものですから、それを失った今、私の人生はまたモラトリアムの渦の中、ぽつんと一人立ち竦む。