後悔

自分はやっぱり悪いことしちゃったんだなあって改めて思う。

僕は無条件に彼女を受け入れようとしたけど、それは僕にとってそれほどの苦じゃなかったんだなぁ。

好きでいることや全て受け入れるくらいしか取り柄のない僕を、必死に好きになろうとしてくれて、それでも僕との価値観とか性格の違いがそれを阻んで、そのジレンマに心痛めて一人苦しんだ夜があったろうに、僕は能天気にぐーすか寝ていたんだろう。彼女の本音という名のSOSを僕は無視し続けてしまった。

今思えば、遠距離とかそんなものは1割ほどしか影響がなかったんだろう、それよりも、僕の価値観性格の違いがあったわけで、こう上手くいかなくなるのも必然だったんだろうな。全て受け入れるとか彼女の寂しさとか突き放したとかどうこうの話じゃなかったんだろう。

それを今更悔いたところで手遅れだし、そもそも最初からダメだったんだろう。

僕がいくら生涯を捧げて、彼女を支えたいと思っても、合わない価値観性格じゃどうしようもないよね。自分の価値観性格を相手に合わせて、妥協するのって難しいよね。彼女がそれができなくて、なんとかすることも大事にすることもできなかったように、結局僕もできなかったんだろう。

そのジレンマを理解してあげて、最低限行動に移せればどれほどよかっただろう。ほんとに辛い思いさせちゃった。ごめんなさい。彼女が辛い思いをしてきた分、それを塗り替えるようなもっと刺激的で楽しい人生を歩んでほしい。僕にはそうしてあげる権利も技術もないだろう。そして、僕は彼女を好きでいる権利もない。本当にごめんなさい。遅すぎました。

そして、自分を精一杯受け入れてくれてありがとう。好きになってくれてありがとう。おかげで自分に自信が持てたと思う。今はすごく辛いけど、今後彼女との思い出が自分の人生に活きて行くと思う。命の恩人だよ。恋愛から逃げ続けた僕を目覚めさせてくれてありがとう。人間らしくなれました。本当にありがとう。