陰鬱

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学習療法

私の将来の夢の一つに、「学習療法」を打ち立てることにある。別名勉強療法と言ってもいいかもしれない。既に認知症の認知機能を改善するための手法に同名の療法が存在するらしいが、それとは無関係。また、既に心理教育なるものが存在するが、それは一方的受動的なものであって、自主性を以て行うのがこの学習療法である。

この療法は、神経症人格障害レベルの人間に適用される。うつや統合失調症のように気力も乏しく、それどころか現実検討力も極めて低い人には流石に適用しづらい。薬物療法などの医学的な治療が最優先であろう。

少なくとも自分を見つめ直すことのできる人間に適用される。そして、これは自分自身で取り組むこともできる。つまり、自分が自分自身に心理療法を施すのである。

内容はというと、様々な精神疾患発達障害についての精神保健、その治療法や異常心理学(原因論)などの臨床心理学、ストレスを上手く処理するストレス心理学を中心に、個人的にそれらを学んでいくことである。全体的に学んでいき、自分から(一人でできる)心理療法を試してみることが理想であるが、自分の持つ精神疾患,発達障害と治療法のみを勉強するのも可である。

それらの効能と致しまして、

・自分の精神疾患発達障害についての症状,特性を知ることで、今自分はどういう症状を呈していて、どういう状態なのか冷静に把握することが可能→故に、自分の感情や行動をコントロールしたり、治療法について積極的に試そうという意欲が出てくる

・自分で治療法や対処法を知っていて、なおかつ自分でそれらに取り組んでみれば、寛解までの時間を短縮でき、再発予防にも繋がる。

・自分の歪んだ認知に気付き,修正を図るような認知療法,行動分析,内観療法,リラクセーション法,呼吸法,マインドフルネスなど、一人でも十分取り組める心理療法は沢山ある。それらを心理士や医師だけの専門知識に留めることの馬鹿らしさ。

・臨床心理学の知識は決して理解出来ぬものではない、多少の思考力があれば誰でも理解できる。フィーリングに依るところも大きい。

心理療法は多額の費用がかかる。心理療法を受けられれのは、金持ちの道楽みたいなものである。それならば、本を少し読んで、自分なりに治療法を知ったほうが安上がりである。

・自分で自主的に勉強に取り組めない場合は、心理士を交えた勉強会を行うのもあり。そこで、ただ知識を習得するだけでなく、お互いの意見を聞いたり、居場所としてそこが機能するといったピアカウンセリング,自助会といった側面も生まれる。集団力学。

などなど。

要するに、神経症ぐらいなら自分で勉強して、治すことが可能なのである。ある程度重度であっても、自分の状況を把握し、安定させるぐらいには改善が見込める。専門知識を心理士と医者だけの産物にしてはならないということ。それと、自分で治した方が、時間と費用の節約になるということだ。

デメリットとしては、

・精神病水準や知的障害のような、余りにも重い人には適用できない。

・勉強に苦手感を持つ人(あるいは、精神医学自体を否定する人)や、学習障害の方にも適用が難しい。

・自主性が求められる。

・カウンセリングや複数人で行う心理療法に関しては、一人では行えない。

・余計な知識を増やして、寧ろ悪化する恐れがある。特に、自分に劣等感を感じたり、精神障害というレッテルを貼られた気分になる人もいる。(例えば、反社会性パーソナリティ障害,反抗挑戦性障害,素行障害、或いは知的障害(IQ70以下),発達障害などの反社会性を含有していたり、自分の劣等感を煽るようなものについて、勉強していくうちに自己肯定感を低下させる恐れがある。)

他のデメリットは他の心理療法に代替すれば済む話だが、最後のデメリットは慎重に扱う必要があると思われる。