陰鬱

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たいせつなもの

なにか辛くて、むしゃくしゃしたときは、お外に出て夜空を見上げる。

無数のお星様が点々と光り輝き、うっすらと浮かぶ雲が流れている。

この空は果てしなく続いている。無限大だ。そんな中に、ちっぽけな私がいることに気づく。そして、自分の悩みも辛さも下らぬ欲望も、悠久の自然の中では塵のような存在だ。

そう思えると、辛い心も段々と落ち着いていき、冷静になれる。そして、自分を慈しむこともできるし、人も許せるような気がしてくる。辛いときは深呼吸して、お空を眺めよう。

僕たちは分かり合えない、孤独な存在だ。全てが一致する人間なんていないのだ、お互い分かり合えているような気がして、思考も価値観も好みも全て同じ人間なんていないのだ。でも、みんな違ってみんないい。お互いの喰い違う部分も愛することができて、人は幸せになれる。愛するとは、そういうものだと思う。どんなに相手が馬鹿げていて、矛盾したことを言っていても、自分の価値観とか認知を脱ぎ捨てて、ただ受け入れられる寛容な精神で、どれほどの人間が幸せになれるのだろうか。お空に浮かぶ雲の形もみんな違う。星の輝きもみんな違う。なのに、美しい。違うものばかり溢れるこの世界に、たった少しの寛容で、世界は調和していき、人々は愛を取り戻し、平和になるのである。大切なものは、認め合うことである。