罪業

自分の過去の罪業が、今僕を苦しめる。色々と傷つけた。寂しい思いをさせた。悲しい思いをさせた。僕の無神経な行動が、今、僕の首を絞める。信じて欲しくても、信じて貰えない。そのジレンマに、僕は足枷付けられて、身動きできないまま、じわりじわりと精神を削られる。信用できない人間としてのレッテルを自らに貼り付けた僕は、もはやあなたを幸せにする権利がない。過去を帳消しにできない以上、あなたが寛大な精神を以って、僕の諸々の罪業を赦してもらうしかない。あなたはきっと僕を赦そうと努力しておられる。けれども、ふとした僕の不遜な言動で、僕への憎しみ、許せない心がまたもや惹起してしまうのでしょう。そんな切羽詰まった状況にさせてしまった自分を僕は悔やむしかない。ごめんなさいと謝るしかない。そして、あなたがどんなに葛藤しても、寂しさに埋もれても、罪深き僕は、あなたを口惜しく傍観することしかできない。もはや、修復不可能な不可逆点に堕ちた。僕は、この時でさえも、謝ることしかできない。優しくあり続けたい人間が、人を傷つけることで力尽きたなんとも惨めなケースだろう。どうか、哀れな僕を散々憎み侮辱してください。天罰を与えてください。そして、赦してください。なにがあっても、僕はあなたの側に居たいです。