陰鬱

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優しさは罪なのか

優しさと寛大を以って接することは果たして罪なのか。僕はもう何もわからない。彼女のあらゆる暴言にも、理不尽な言動にも耐えてきたし、好きなのにもかかわらず、色々な人に関わることにも、僕は許した。この優しさは果たして正義なのだろうか。
もちろん、彼女は理不尽なだけではない。優しさだって、類稀なるセンスだって持っている。ちゃんと慈悲の心もある。彼女は決して悪い人間ではない。でも、時々顔を見せる理不尽な側面に、僕は悩んできた。そして、そのことで辛い思いをしていると、赤裸々に語ったところで、彼女を苦しめるだけなのです。究極のジレンマでしょう。
好きな人が他の人と関わっていたらどう思うだろうか。それに、友達とではなく、まるで恋人のように振舞っていたら。普通に考えて苦しいでしょう。しかし、その奇異な言動も、僕は受け入れざるをえなかった。その代償として、僕はご飯も喉に通らず、身体の節々が痛くなった。こういった辛さも、なかなか理解されないものです。
僕はなんとなく、彼女がそういう言動をする意味が分かっています。いや、確信があるのです。だからこそ、どうしても許してしまうのです。普通はさっさと関係を切って見捨てるべきなのかもしれません。でも、僕はそれができないのです。居なくならないことが、彼女の人を信じる心と、良心の回復に繋がり、はたまたそれは幸福に繋がると信じているからです。不幸だけではなく幸福も望んでいることは、はっきり分かっています。
いつの日か、いやまだ知り合って間もない頃でしょう。あなたは、短いたくさんの恋愛も、刺激も、そういうものは何もかも要らないと言った。僕だけでいいと言ってくれた。僕は未だに信じ続けている。
もちろん僕も、一度はあなたを見放したり、読解力が無いだとの吐き捨て喧嘩をしたこともあります。傷つけたこともあるでしょう。本当に申し訳ないことをしたと今でも後悔します。でも、それなりに僕も彼女に尽くそうとしたことも忘れないで欲しいのです。
そこまでして刺激が欲しいのでしょうか。そこまでして安心が欲しいのでしょうか。そこまでして幾人を犠牲にして愛が欲しいのでしょうか。ぼくは一生貴女に尽くす準備はとっくにできているのに。一緒に色々なこともできるだろうに。思い入れがあるであろう父と会えるためにも、奔走しようと思っていたのに。貴女を窮屈で陰湿な家から救い出したいのに。1月から揺らぎつつも未だ薄まることのない愛があるというのに。なぜ。
貴女はどこに向かうというのか。なにを求めているのか。生きたいのか。なにもわからないというのなら、僕もなにもわからない。
そんなにも僕が不都合で屑な人間だと思うのなら、捨てなさい。もう誰も受け入れてくれないだろう。それほど、僕は貴女を受け入れるために血反吐吐いて暮らしてきた。失ってから気づくのだ。最近は貴女を責めてばかりいるかもしれない。でも、これも貴女への愛だと思って、噛み砕いて欲しい。未だに貴女を忘れぬ日はない。愛してるから。