陰鬱

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負の補償説

既に似たような理論があるのか、勉強不足で分かりませんが、僕は負の補償説を唱えます。
どういうものか、端的に言うと、
「自分がしたいと思っている欲求をひたすら抑圧してしまうと、成人期或いはそれ以降に、その欲求に取り憑かれ、ひたすら欲求のままに行動する」
というものです。
よく例に挙げられるのは、ゲームですよね。小さい頃から厳格な家庭で、あまりゲームを買ってもらえなかった,やらせてもらえなかったとします。周りの子はゲームで遊んでいるのに、自分はゲームができない。ますますゲームへの憧れや執着心が心の中で沸々と溜まってゆきます。そして、いつかは両親から自立するわけです。親の干渉から抜け出せる訳ですから、ゲームし放題です。そこで、一度ゲームの楽しさを知ってしまえばもう虜です。ゲーム中毒になってしまいます。
ここで重要なのが、ほんとにゲームが楽しいから、ゲーム中毒になっているわけではないのです。今までゲームをしたいという欲求を、抑圧した結果、今までできなかった分を今になって補償(取り返す)ために、ひたすらゲームに耽るのです。
逆に昔からゲームばかりしていると、その欲求は過度に満足し、ゲーム欲求が次第に減退していく。私はそういうタイプでした。
なので、何事も若いうちからほどほどに欲求を満たした方がいいのです。全部取り上げてしまうのは将来を視野に入れると、非常に良くない。
さて、この負の補償説(自称)が適用できるものとして他にも何があるか考えますと、私は恋愛だと思っています。
モテない人間や小さい頃に異性からイジメられた人間は悲惨です。性欲は生理的欲求であります、異性にも興味を持つのが思春期でしょう。けれども、容姿や過去のトラウマで異性との関われないと(マトモな恋愛をしないと)ほとばしる性欲に相反することになります。異性と関わりたい欲求と、関わらない抑圧が不均衡を起こしてしまいます。そして、成人期になって性犯罪や風俗に走ってしまうのです。
何事もほどほどに、経験しておいた方がよいのです。           2020/3/14